ネオメテオストレートを使うのが難しいと思う方へ | 広島の美容室としてメニューに関するご説明や髪に関する知識を公開

まずネオメテオにも得意不得意があることを知ってもらいたいと思います。

簡単に説明すると、健康毛は不得意、エイジング毛やダメージ毛は得意です。

健康毛にもネオメテオを使いたくて他社の強い商材を混ぜたり、アルカリブーストを添加してパワーをあげて対応できますが、それならシンプルにネオメテオ共同開発者の志賀氏が作っているアルテマのリトーノHなどを使う方がわかりやすくて簡単だと思っています。

ネオメテオの得意不得意を理解し、ネオメテオにとって苦手な部分は得意な商材に任せてしまう方がシンプルに薬剤チョイスを考えられるかなと思います。

ネオメテオの基本的な使い方は以下の通りです。

10.5にインクライン10〜20％

・・・エイジング毛体力中、中〜細毛

　　　普通毛(エイジングしていない毛)体力中〜小、中〜細毛

7にインクライン10〜20％

・・・エイジング毛体力中〜小、細毛

　　　普通毛(エイジングしていない毛)体力小、細毛

4.5にインクライン10％

・・・エイジング毛体力極小、クセ戻り、ビビリ手前のハイダメージ毛、ストレート履歴のある箇所

以上が基本です。

10.5〜4.5の対応毛内での微妙なパワー調整は10.5に7を足したり、インクラインの添加率を下げたりすることで。対処していきます。

安全策として、薬が効きすぎた場合に7を上から被せて軟化をストップさせ還元は続ける場合と、

4.5を上から被せて軟化も還元もストップさせて薬の効きを終わらせる場合とがあります。

これらは、ストレートの薬剤を塗布してから20〜30分は放置した方が髪は綺麗にストレートになるよねって考えがベースにあり、でも髪の体力などを読み間違えて思ったより毛先への還元軟化が早かった場合に、でも根本はまだ時間を置きたい時の対処法です。

通常であればすぐ洗い流さないとビビリ毛になったりテロテロになったりして怖いのですが、7や4.5を上から被せることでまだまだ放置できるようになります。

後出しジャンケンのような考え方で、確実に綺麗な仕上がりを目指せるようになるので知っておくとクオリティを上げれます。

ネオメテオが対応しにくい健康毛はどうするか。

ancreでは他のメーカーのストレート材を使用します。10.5にリトーノHを混ぜたりもできますが、単純にパワーのあるストレート材を使う方が難しくありません。

上記でも少し触れましたがリトーノHを使ったりする方がわかりやすいし、仕上がりも十分綺麗になります。

特に最近の商材はどれも綺麗に仕上がりますので、今まで自店で使っていた商材の健康毛対応のチオ系のやつを使っていけば良いのではないかとも思います。

では逆にネオメテオでも難しいハイハイダメージ毛はどうするかというと、施術はせずお断りします。

どうしてもどうにかしてあげたい場合は、しっかり勉強して薬を使いこなすしかありませんが、それでもリスクが勝つと思うのでお断りする方が無難だと考えています。

ネオメテオも万能ではありませんので、限界点の見極めは重要です。

そうならないためにプランニングをしっかり話し合い、ヘアスタイルやメニューの提案をすることがお客様との信頼関係を築く要素になってくるかと思います。

ネオメテオの使い方に関して問い合わせをしてくれる美容師さんは恐らくネオメテオを使い始めたばかりか、使ってみようかと思っている方が多いのではないかと思います。

そういった方はいきなり応用編を知ろうとせず、基本的な使い方から始めて、慣れてきたら幅を広げていくほうがわかりやすいかもしれません。

まずは使ってみること！！その上でできなかったこと、わからなかったことなどをオープンチャットなどで聞いていくと理解が深まるかと思います。

ネオメテオに慣れてきて、オープンチャットにあるような応用や考え方が理解できるようになってくると、きっとネオメテオ以外のストレート商材やトリートメント商材、何に関しても理解力が深まり、より使いこなしが上手くなっていくと思います。

そうなってくるともっともっと美容の仕事が面白くなって充実していくと思いますので、ネオメテオをきっかけに薬剤知識と経験値を習得していってください。