広島の美容室としてメニューに関するご説明や髪に関する知識を公開

美容室でシャンプーをしてもらっている時に、「かゆいところはないですか？」とか「お湯の温度は大丈夫ですか？」とか聞かれたことないですか？

これを聞くようではなかなかお客様の気持ちを理解できないんじゃないかと思っています。

シャンプーで洗い心地を聞いてはいけない

どうゆうことかというと、お客様は素直に要望を言えないから聞くだけ無駄なことが多いということです。

要望を素直に言えるのは相当慣れたお客様だけです。しかし、シャンプーは基本的にアシスタントがします。アシスタントは辞めがちだし、毎回同じアシスタントがシャンプーするとも限らないのでコミュニケーションが十分に取れているとは言えない状況が多いです。そんな中で洗い心地を聞かれても素直に答えれないから、それを鵜呑みにしているようでは文字通りかゆいところに手は届きません。

聞かないことが優しさ

むしろ聞かないほうが良いでしょう。聞かないことによってお客様にとって自分のシャンプーがどうなのか気にしながら施術することができるのでよりシャンプーがうまくなると思います。

かゆいところが無いように洗わないといけないし、洗い足りないところが無いように洗わないといけないし、室温や頭皮の受けた刺激を加味してお湯の温度を調整しないといけない。聞けば答えがもらえると思ってシャンプーするのと、気にしながらシャンプーするのでは成長に差は出るでしょう。

しかし、聞かないといけないこともある。

聞くことも優しさ

例えば、妊婦さん。妊娠している方は仰向けになる体勢が妊娠の期間によってしんどさが変わるし、もしかしたらシャンプーのリラクゼーションより早く終わることを望んでいる可能性がある。腰を痛めている人ももしかしたら同じようなことがあるかも。それでもシャンプーを楽しみに来ていて気持ちよさを優先して欲しいかも。これは聞いて上げることが優しさになります。

聞いてあげることが優しくなることと、聞くことは実は優しくないことと二通りあるので気配りとは優しさの現れであると言えます。

シャンプーは美容師としての素質を問われている

シャンプーは美容師が最初に習う技術で最初にお客様に接する機会です。昔からシャンプーがうまいアシスタントは良い美容師になれると言われています。その理由は上記の内容にあると思います。

美容師は最初から最後まで気配りや気遣いの連続なので、お客様の表情や仕草、声のトーンなどでいろいろ察さないといけません。その感度が低いとお門違いな提案をしてしまったり、お客様の方に気を使わせてしまうのでリピートに繋がりにくいでしょう。

まとめ

シャンプーは一つの例えで、美容師の仕事はすべてがシャンプーに通じている部分がありますので優しさが一体なんなのか気をつけてお客様に接すると良いと思います。お客様もそうゆう目線でアシスタントやスタイリストを見ると違った良し悪しが見えてくるかもしれません。